れんこんを切ったときに糸をひく成分を『ムチン』(糖たんぱく質の一種)といいます。
モロヘイヤ・納豆・うなぎなどにも含まれている粘り成分のことです。
胃腸などの消化器官や気管支、鼻などの呼吸器官の表面は、ヌルヌルした粘液でおおわれていますが、その主要成分がムチンです。
ムチンには粘膜を潤して、強化する作用があります。
消化器官である胃の場合では、胃粘膜を強化することで胃の壁を保護し、胃潰瘍や胃炎の予防と改善に効果を発揮します。
呼吸器官では、鼻の粘膜を丈夫にして、かぜやインフルエンザなどにかかりにくくするのに役立ちます。
れんこんが花粉症に効果があるといわれるのはこのムチンの働きがあるからです。